今年は、福島県の県選抜大会が開催されるということをお聞きし、郡山や仙台に営業所を構え、福島県をはじめ東北地方にゆかりのあります弊社として、ぜひ併せてご協力したいと、お声をかけさせて頂きました。
書類審査を通過したどのチームも、復興や地域との関わりといったキーワードを据えた発表が多く、地域の方々との交流を通してのメニュー作りの様子がうかがえました。農場での収穫体験や、道の駅への訪問、婦人会との試食会等、地域での交流を経て、作成したメニューは、多くの方の思いを感じましたし、また、使用される様々な食材や郷土料理を見て、福島県の豊かさを改めて感じる機会ともなりました。
出場校全5チームの中、優勝は小野高等学校 「美女伝説到来 魔法のサラダうどん りこぴんぴん」でした。学校で商品化したという赤いトマト麺を使用した、彩り鮮やかなサラダうどんです。トッピングの生野菜で酵素を摂取など、美と健康を意識したメニューでした。ポイントは鮮やかな緑色の枝豆ソースと、八重桜のパウダー。また、こちらのチームは料理だけでなく、出場者が浴衣を着用し発表を行うなど、大変華やかでした。
準優勝は、福島県立湯元高等学校「iwakiの羽衣」でした。国内、世界へ羽ばたいてほしいという思いを込め、羽衣を表した白い皮(いわきの米使用の米粉)に、サンシャインレタス、フリルトマトが生え、こちらも、大変華やかな料理でした。米粉の皮との相性を考えた具材は、いわきの郷土料理「ぽうぽう焼き」をアレンジしたさんまのハンバーグを使用するなど、随所にたいへんこだわりが感じられました。
また、入賞を逃した学校のメニューも大変興味深かったです。福島県立安達東高等学校「彩り夏野菜の桑の葉うーめん」は、地域の特産品の桑の葉うーめんを使用しヘルシーに仕上げ、また野菜は有機JAS認定取得を目標に学校内の農園で育てているそうです。県内でも郷土食の強い会津地域をフューチャーした福島県立郡山商業高等学校「会津彩り蕎麦三昧」は、郷土料理「こづゆ」をベースに、県内の特産品を具だくさんに使用し、トッピングで味の変化をつけるなどのこだわりがありました。食材のおいしさ、食べる楽しみを追及した、福島県立ふたば未来学園高等学校「WAニサンド」は地元食材のイワナを美味しく食べれるよう考案されたものでした。