今回、うまいもん甲子園福島大会の応募者から参加を募り、バスツアーを開催させていただきました。弊社の取引先である、株式会社大畑屋さん、株式会社安田農園さんを巡るスケジュールを立て、準備を行ってきました。
株式会社 大畑屋さん
郡山駅に集合し、大畑屋さんに向かいました。大畑屋さんは、昔からの手作業で豆腐製品の製造を行っており、分厚い三春揚げが有名です。近年は、「TO-FU cafe おおはたや」を併設し豆腐料理やスイーツの提供、販売も行っており、特産品フェアなどにも出展しています。
大畑屋さんがある福島県三春町はかつて城下町で寺院があったため、精進料理に使用する豆腐が作られるようになったという背景、そして、その豆腐屋さんの数も今では数軒になっており、どうしたらおいしい大豆製品をたべていただけるのか、日々手探りで頑張っているという状況を、従業員さんから、高校生に向けてお話がありました。
また、お話だけでなく、三春揚げの製造工程も見学させていただきました。大豆から豆乳、豆腐、揚げと、加工により形を変えていく姿は非常に面白かったですし、揚げたての三春揚げの膨らみも想像以上で皆さん驚いていました。工程上ででる、しぼりたてのおからや豆乳もいただき、使用しない部分からも大豆の甘みやうまみを感じること、弊社が納入した大豆がこのように生かされているのだと実感する機会ともなりました。
見学後には、先ほど油からあげたばかりの、出来立ての揚げをいただきました。出来立ての揚げは食べる機会もあまりなく、参加者の皆様もおいしそうに召し上がっていました。
株式会社 安田農園さん
エンゼルフォレストでのBBQの昼食後、午後からは、安田農園さんに伺いました。
約40町歩ほどの土地を有し、契約栽培でキャベツや白菜、カブ等の生産を行っています。今回はキャベツ畑と堆肥工場を案内していただきました。東北では唯一という収穫機にのっての収穫、また手捕りでの収穫体験を行いました。1度に何人も乗れる収穫機は、乗りながら作業ができます。見たこともない機械に高校生たちも楽しそうでした。また、手捕り収穫は大きなキャベツに長い包丁で、キャベツの芯あたりに切り込みを入れるのですが、思いのほか難しかったようで、農園の皆様に丁寧に教えてもらっていました。
収穫後は採れたてのキャベツを、その場でちぎり、いただきましたが、何もつけなくても甘く、もちろん臭みなどもなく、そのままの美味しさに皆さん感激していました。
その後、同じく安田農園さんの堆肥工場に移動し、食品工場から出た残さが堆肥になっていく様子をみました。安田農園さんは食品工場の残さを堆肥にし、その堆肥で野菜の生産を行い、工場に野菜を出荷するという流れを作り、食品サイクルを実践しています。
体験見学後は、そういったサイクルの中で、生産されたカブを生食でいただきました。このカブは、スーパーで漬物やキムチ等に加工し販売することが決まっており、その試作品を一足先に食べさせていただきました。皆さんカブ本来の甘さ、みずみずしさに驚いていました。そして今日見た農園の野菜が、身近なスーパーで商品として手に入るということ、嬉しそうに感じているようでした。
すべての見学が終わった後、帰りのバスの中では高校生の感想を聞かせていただきました。うまいもん甲子園の参加者ということで、食や農に関心のある学生さんたちが集まっていましたが、商品が製造される現場や、特赦な機械に触れる機会は多くはないようで、「新鮮だった」「農業が面白く身近に感じた」という言葉が多く、印象に残りました。
今回、バスツアーという初めての試みをさせていただきましたが、県内で頑張っている生産者さんと、高校生、それぞれのエネルギーを結びつけること、そして、それぞれの可能性を広げるお手伝いができていたらと思っています。そして、私たちもたくさんの刺激をいただきました。また、これからも一緒に頑張らせていただき、お客様と一緒に、元気な生産者、元気な会社になっていきたいと思いました。
ご協力、ご参加いただいた皆様ありがとうございました。